元明天皇の命で編纂した地方史は四六駢儷体で書かれた東海道風土記だ。
……駿河の国は、地域が広く、遥か遠くに福慈岳という山があり、山地の人々が神として祀っている。五つの湖の上には、神々が住んでいる。桑や麻を植えて、十分な収穫がある。しかし、この地で最もひどかったのは、夏冬の雪だ。寒さがひどく、古代では大神のような雲天火が住むところとされている。
その様々な不思議なことはすべて人の力によるものである。
ああ、そんなことは言うまでもない……
Keywords | Translated keywords |
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駿河の国 | 堺港の東北 |
五つの湖の上には | 周囲は5つの湖がある |
夏冬を通じて寒い | 年中白い雪で覆われている |