とある詩人と彼の未完の長編詩に関する物語が記録されている。
価値: 10000
Title: 『詩人のノート』
Author: 詩人
12月4日
私の名前について、また一人子供が質問してきた。「私は先生から名前を受け継いだ。先生も同じく、先生の先生から名前を受け継いだんだよ」とささやいた。突然思い出した。当時の私も、同じ質問をしたことがある。この名前は、時の流れ、人生の儚さ、そして私が命を大切にしていることやそれに対する考えを表している。
12月10日
私は詩や歌の創作に人生を捧げ、多くの人々の感動と涙をペンで記録してきた。私は詩のために多くの機会や名誉を手放したが、後悔したことは一度もない。なぜなら私の心は詩に深く浸透され、詩が人生の不可欠な一部となっているからだ。
この時代は戦争と闇だらけだが、皆の心の奥底には光が灯っていると信じている。それは私たちが求める真実と美だ。すべての人の心に眠る光を呼び覚ませることを願い、私はこの信念を詩で表現する。私は毎日窓辺に座って外の世界を観察し、それをペンで記録する。空を飛ぶ鳥も、咲き誇る花も、雲間から地上にこぼれた一筋の陽光も。これらは全てインスピレーションの源であり、美しい詩の創作を可能にしてくれる。
私たちは同じ名前を使い、同じ詩を書いている。幾日読み続けても終わらないほどの長い詩を。
12月12日
今日、私はペンを持つ代わりに、長詩の冒頭部分を何度も読み返した。神が生まれた島、私と同じ名前の島についての詩を。
12月24日
私はこの町を離れ、時の島へ向かう。そこは長詩の始まりだ。
私は伝説の島を探す未知の旅に出る。心は未来への期待と憧れでいっぱいだ。この旅の間、たくさんの思いかげない出来事や困難に出会うことになるだろうが、辛い状況下で強い心を保つ方法を学ぶこともできるはずだ。
時が生き続け、詩が永遠に続かんことを!
(日記の隅に、131という数字が消されずに残っている。)