顧苑は自分の出身についてまだ誰にも話していない。酒楼の楼主でも、顧苑がうっかり口にした故郷の言葉から、この娘の出身は江浙だろうと思った程度だった。
忙しい酒楼の美女は大海原の小舟のように、多くの文人たちの注意を引いた。文人の集まり、作詩の集会から、山歩きや舟遊びまで、文人たちは争うように彼女に声をかけた。
しかし顧苑はこれらには興味が無く、時間があれば書物の海に埋もれて何時間も話をしないのが常だった。そして時々書物から顔を上げてめったに見せない笑顔を見せる。——
「最近また新しい本が出るそうよ。一緒に見ませんか?」
Birth Day | Country | Port |
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7月22日 | 大明 | 漳州 |
Reward | Value |
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東方の宝地図 | 15000 |