作者が自らの経験に基づいて記録した本当の事件。
漳州商人の廉斗が真夜中に一人、書斎に座っていると、俄かにそよ風が吹き、卓上の蝋燭の火を吹き消した。門番が再び蝋燭を灯すと、卓上に色鮮やかな何かが置かれているのが見えた。詳しく観察すると、鳥の羽のようである。使用人にからかわれたのかと思い、意に介さなかった。翌日、隣家が窃盗に遭って仙術の道具がなくなり、四方を探しているとの噂が流れた。その道具は何故か廉斗家に掛けられているのが見つかり、両家は驚いた。隣人は激怒し、すぐ家人に役所に行って状況を報告する
よう命じた。「告訴人は明象、窃盗事件である。象は**」スロボヨで大金を支払い仙術の道具鳳凰の羽**を買い求めた。オーストラリア以北の内陸の地で採れる非常に貴重な品であり、悪人の廉斗が夜陰に乗じて盗み去った。このように凶悪な行為は許しがたいものである。以上のとおり訴える。」
Keywords | Translated keywords |
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スロボヨ | スラバヤ |
鳳凰の羽 | フウチョウの羽 |