僧である桃の葉爺の自伝の形をとった人生論。前半生の放浪の経歴と後の山林での隠居生活について書いてある。
将軍が政令を施行するので、部下には恐れるものが何もない。全ては民の不満とされ、政令の過ちではないとするが、やはり命令の誤りだろう。余は以前奈良へ行き、不安でいる人々を見た。そちらの者たちは皆恐れていて、赤子も子供も皆泣いている。仏弟子の地でもそれは避けられない。東大寺の僧は皆、将兵に服している。これで仏まで避けられないのか。
また、名を蘭麝袋というような香木味わいはないが魅力があり、世間では称賛の声が絶えない。
Keywords | Translated keywords |
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東大寺 | 堺港内陸 |
香木 | 木質香料 |