職人が後世の者に遺した木工技芸に関する論述だ。
自然造物の加工において、木工芸は最も古いものの一つであり、拙者が最も尊敬し、得意とする技術でもある。例えば木彫りの技術では、前半の作業が煩雑でより才能を必要とする。どのように腐った木の根からビーナスの姿を見たり、枝が伸びている方向からサトゥルヌスの物語を連想しようか。
私は七つの山に囲まれた学院で、多くの職人と数ヶ月にわたって話をした。彼らは、町からそう遠くない山の下に木造の教会が隠れているが、残念ながら保存状態が良くないと言った。
それは木材の品質自体が悪いせいだ。良材を探すことだけでなく、保存するのも難しい問題である。私はかつて船隊に南へ香木を探しに行くよう依頼したが、帰港したとき、木は虫食いの穴だらけだった。
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七つの高山に囲まれている | ベルゲン |
サトゥルヌス | 我が子を喰らうサトゥルヌス |