盗賊の末裔と自称する学者が記した著作。
Author | Language | Library | Discovery |
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ニックネーム | アラブ語 | デルフォイの神託 |
ジャファはよろよろとチームの前に出た。これは与えられた任務というより、冒険団が彼を死神に売り渡したようなもので、彼の精神は山のような錐体建築に押しつぶされそうになり、この先一歩も進められなかった。
「ジャファ、これは家族のためだ。俺たちは永遠にお前のことを覚えてる。」
「妻と子供のことを考えるんだ。僕らが代わりに彼女たちの面倒を見るよ。」
冒険団の中の2人はジャファを説得していた。その手は、刀を握っては離してを繰り返していた。
ジャファは建物の外層の石灰岩を拳で殴った。真っ白な壁面に付いた血は、鮮やかな色の花のようだった。
「だが、どうして私なのだ?
「これは家族の総意だ。ファラオの財宝は中に隠されている。それに…」
それに家族がここへ辿り着くために、他の兄弟も自ら死に向かったのだ。
それにジャファは冒険団に入って1年も経っていない。
ジャファは心の中で相手の言葉を繋いだ。彼は北を見た。出発せずにカイロに残っていれば、今は妻子を抱き、ぐっすり眠っていたはずなのに。」
「ああ…」
ジャファは捨てられた松明を拾い、3つの巨石からなる石門に向かった。ここまで来たのだから、財宝を手に入れたとしても彼らは自分を見逃さないだろう。ジャファは勝負に出た。この巨大な建物を冒険団の墓場にするために。
Keywords | Translated keywords |
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錐体 | 錐体 |
石灰岩 | 石灰岩 |
ファラオ | ファラオ |
カイロ | カイロ |
パルミラ | パルミラ |