リマ周辺の文化に関する多角的な研究レポートだ。
以下はリマ付近で生活している老人が口述したものである。老人は部族の戦士であり、彼らは外部の文化が入る前は、皇室護衛隊に相当する存在だったという。老人は日付や事件への記憶力が桁外れに良かった。
播種節の前後。
祭司が家に籠っている。族長の指示でもなければ長く邪魔はしたくなかったが、祭司は三日前に部族
に戻って以来家に籠り、その従者にも何が起こったのか分からなかった。
また三日が経ち、祭司が急に姿を見せた。何日も断食した彼は依然生気溢れた様子で族長と話をし、その後私を含む三人の部族戦士と十人の制作職人を率いて出発し、八日程かけて西南山脈の高所まで来た。高原から見下ろすと、そこには木々や動物や魚、そして見たことのない奇妙な物が描かれた絵があった。私たちは、それらの白い溝を通ったのだ。祭司が家に籠っていた理由が分かった。彼は先祖に知恵を求めていたのだ…
祭司は最適な位置を探し、職人たちに神の書を記録させた。
ギルトの絵師により、アンデス山脈に描かれた実物の絵を補足しておく。
絵(ページが破られている)
絵(ページが破られている)
Keywords | Translated keywords |
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白い溝 | 石刻画作品 |
西南山脈 | アンデス山 |