遺跡の伝説に関する研究報告。
長老は異邦人の私たちに親切にしてくれたが、彼が私たちに来意を尋ねた時、周りの村人の顔色は一瞬にして変わり、土着語でひそひそ囁き合っていた。微かに月、神といった単語が聞こえた。長老は私をテント内に案内し、前へ進まず、ユーフラテス川に沿って北部へ離れるよう忠告した。幸いなことに、同行していた神父が野生の果実を食べて中毒したことで、長老は私たちの滞在を許してくれた。あの神父が現在有名な植物学者になっているのは、また別の話だ。
夜、人々が寝静まっている間、隊長は私たち数人をそっと起こした。私たちは簡単な道具を持って遺跡へ向かった。地図はすでにだめになり、ペルシャ湾の入海口に近づいていることしか分からなかった。湿った空気が肌を撫で、何日間も蓄積された疲れがどっと押し寄せた。どのくらい歩いていたのか、私たちはついにその神殿を見つけた。煉瓦石で建てられており、石の間で細かい粒子の混合物が接着剤の役割を果たしている。
神殿に入ろうとした時、周りに突然火の光が現れ、無数の松明が神殿広場で私たちを囲んで……
Keywords | Translated keywords |
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月、神 | 辛 |
ユーフラテス川 | ペルシャ湾西北 |